

ピアノ防音>お客様の声>吉野智子ピアノ教室吉野智子ピアノ教室|ピアノ教室 菅沼さや香さん
吉野智子ピアノ教室 千葉県 吉野智子さん

千葉県で30年近くピアノ教室を主宰している吉野智子さん。
ある日、教室があるマンションの管理組合から防音工事をしてほしいと申し入れが。
防音について 何もわからなかった吉野さんがどんな行動を取り、どのように防音施工業者を選び、
どのように問題を解決していったのか。出来上がったばかりの防音室にお邪魔して詳しく聞きました。
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―吉野智子さんご自身について教えてください。
千葉で「吉野智子ピアノ教室」を主宰しています。教室を始めたのはまだ音大の学生の時で、
途中3年半ほどウィーンに留学したためブランクがありましたが、足かけ25年以上教えています。
生徒は3歳の小さいお子さんから50代の方まで、合わせると50名ほどです。
―グランドピアノが2台あって、ずいぶん広いお教室ですね。どれぐらいの広さなんですか。
ありがとうございます。ここは12畳あります。10年以上前、6畳の部屋が二つの仕切りをとって
一つの部屋にしました。ピアノが2台あると、私がまずお手本で音を出し、生徒にすぐに真似して
もらうような効果的なレッスンができます。
―こちらのマンションは、築年数はどれぐらいですか。
30年ぐらいです。この地域でたぶん一番古いマンションだと思います。
私は家族とこのすぐ近くに住み、ここに毎日通ってきています。
―今回、吉野さんは環境スペースに防音工事を依頼し、先日工事が終わったばかりとのことです。
防音効果はいかがですか。
やはり前と全然違いますね。本格的な防音工事でしたから、効果はてきめんでした。
入口の二重ドアをしっかり閉めると、中の音は隣にいてもかすかに聞こえる程度です。
小さいお子さんの演奏する弱い音ならば全く聞こえなくなります。


―防音室ができて、変わったことはありますか。
レッスンが変わりました。ここ数ヶ月は特に、生徒に教える時に遠慮して小さめに鍵盤を叩いたり、
言葉で「もっとこういふうに」と言ったりしていましたが、それではなかなか伝わらなくて
もどかしい思いをしていました。私が遠慮していると、生徒も遠慮がちになって演奏が
小さくなってしまうのがとても気になっていました。
今は「こんなふうに弾いて」とお手本の演奏を思いっきりできます。
ご近所を気にせず、生徒も私も音がのびのび出せるのが何よりいいです。幸せです(笑)。
―これだけ広いお部屋に防音設備をしたらいくらかかるのか、興味のある方も多いと思います。
もしさしつかえなければ、今回かかった防音室の施工費用と工期を教えてください。
施工費は約400万円、工期は2週間でした。今回の防音室の工事では、床も天井もすべて剥がした
「スケルトン」と言うのでしょうか、そういう状態からの工事ですから、かなり本格的な
防音工事だったと思います。正面 にあった窓もつぶし壁にして防音効果を高めました。
知人からは「防音工事をすると部屋が狭くなるよ」と言われて覚悟をしていましたが、思ったよりも
広いスペースになったのでうれしいです。工事前は梁などが出っ張ったり押し入れがあって圧迫感が
ありましたが、今回の工事でスケルトンにした時にそれらをうまく処理することができて、
逆に前よりもすっきりとした空間になりました。工事にはとても満足しています。

―ところで、防音工事をするまで、騒音対策はどうされていたのですか。
これまでは押し入れと本棚を置いて吸音させるぐらいでした。そんな程度でも、30年近く教室を
やっていますから「こういうものなんだ」とまわりの皆様に思っていただいていたのか、
特に何も言われたことはありませんでした。お仕事で昼間は家にいない方がほとんどだったから
かもしれません。
―今回の防音室を作ることになったきっかけは何でしたか。
近隣の住人が変わられて、静かな環境を求められているので、防音対策をしてほしい、
と今年4月、管理組合のほうからの申し入れを受けたことでした。
―教室で音を出している時間は毎日どれぐらいですか。
レッスンは朝9時から夜9時まで、土日もあります。ブラッシュアップのために通われている
ピアノの先生が朝から見えたりしますので、1日音が鳴りっぱなしのこともあります。
ピアノは2台ありますから、連弾もしますし、最近ではドラムなど他の楽器とセッション
したりして7人ぐらいで合奏したりということもありました。
とてもうるさかったのだと思います。申し入れ後に近隣のお宅におじゃまして実際に音を
聞かせていただきましたが、自分が思っていた以上にうるさかかったのだと初めてきづかされました。
今まで皆様に寛大にしていただいたのだな、と思い、早速防音対策をしなければならないと
動き出しました。
―防音工事をしようと思って、まずどうされたのですか。
まず防音室について調べ始めました。
知識はまったくなかったので、親交のあるドラムの先生に聞いてみました。
先生によると、一言で防音室といってもいろんな方法があって、部屋の中にすでに出来上がった
防音ボックスを入れる簡易的な方法が一つ。もう一つは部屋の壁 や天井に防音施工を行うやり方が
あるということでした。また、防音施工にもいろんな方法があり、壁・床・天井をすべて剥がして
から行う本格的なものと、今 ある天井や壁に防音材を貼っていく方法があるそうです。
しかし防音効果 がまるで違うため、どうせやるなら本格的にやらないと意味がないと言われました。
そこで、音楽雑誌「ショパン」が防音特集をやっていたので、買ってみました。
そこには防音室の業者さんがたくさん載ったリストのようなものがあったので、片っ端から
電話で問い合わせをしました。15件ぐらいあったでしょうか。
―どんなふうに問い合わせをしたのですか
ピアノだけでなく、ドラムも持っていましたので、ドラム防音もできればいいなと思っていました。
ピアノとドラムと両方防音できる工事をしたいというこちらの要望と広さを言って、だいたい
いくらぐらいなのかを確認しました。
―何と言われましたか。
いろんなところで聞いてみた結果、概算で350万から500万円の間だということがわかりました
ある有名ブランドの防音室などは500万を超えました。ドラム防音は特殊なので、これをすれば
さらにかかるということでした。やはり思った以上にお金がかかります。
私としては、300万以内で収まればいいな、と思っていましたが、どうやらそれは無理のようでした。
そこで、どこか別な場所を借りたらどうなのかと考えて、ピアノ教室のよい物件がないのか
当たってみました。しかし賃貸の部屋で防音設備をしているところ はほとんどなく、あっても
狭いか高いかで、思うようなものはありませんでした。また「ピアノ可」物件というのは、
まわりの環境が音を出しても許される場所、つまりカラオケや居酒屋のあるビルなどで、
環境がよくありませんでした。
ここではレッスン室の隣に待合室にしている部屋があり、お母さんたちにとってお子さんを
待っている間の良いコミュニケーションの場になっていて、ピアノ教 室としてはとてもよい環境です。
でも、賃貸の環境では待合室まではとても望めませんし、あっても高いものになってしまうでしょう。
毎月賃料が出て行くこ と、この先ずっとお教室を続けていることを考えれば、やはりお金が一時的に
かかっても防音工事をするしかないと思いました。
そこで問い合わせた中から、電話の応対がよかったり、知識が豊富で信頼が置けそうなところ
3件に絞り、正式な見積もり依頼を出しました。A社、B社、そして環境スペースです。
7月ぐらいだったと思います。
金額については、予算を言って、なるべくそこに近づけて欲しい、とはっきり要望を言いました。
―各社の見積もりはどうでしたか。
これはわがままな話なのですが、予算が限られているからといって防音効果に影響のある部分を
削ってくるところはダメだなと思いました。たとえば、A社は、予算削ってくださいというと、
防音ドアが二枚のところを一枚で見積もりを出してきました。
また、B社はボックス型のものを薦めてきました。ボックス型はオーダーと比べて防音効果は
落ちるけれど、予算が抑えられて納期も1週間だということでした。コンクールを控えた時期で
レッスンをなるべく休みたくないため、納期が短いのは非常に魅力的で、一時そちらに傾きました。
でもよく考えれば、「防音性能が落ちるけどその予算ではこれがいいですよ」という提案は、
「なぜ工事をしなければならないか」という、こちらのそもそもの 問題の解決策になるものでは
ありません。本当にわがままな話なのですが、「予算以上かかりますがオーダーのほうがしっかり
防音できますよ」と言ってくれたほうが逆にありがたいと思いました。
―環境スペースに決めたのはなぜですか。
環境スペースに決めたのは、3社の中で最も「防音」について詳しく、困っているここちらの事情を
よく考えてく れたからです。「防音効果に影響が出るのでドアは2重にします。これは削れません。
そのかわりほかのところを削りましょう。ドラムの防音はあきらめてください」と、できるところ
できないところをはっきり言ってくれました。防音についてよくわかっている。
プロだなという印象を受けました。
また、音響測定について言ってくれたのも環境スペースだけでした。環境スペースは、
「測定は大事なのでしっかり行います。工事前と工事後に音の測定をしておけば、
後々客観的データを第三者に見せられるので、万が一もめた時にも安心です」と提案してくれました。
見積もりも、ほかの2社がファックスや郵送だったのに対し、環境スペースは手持ちで営業の方が
持ってきてくれました。
価格は3社の中では真ん中でしたが環境スペースにお任せしようと決めました。工期については、
「なるべく急ぎますが余裕を見て3週間ください」と言われましたが、実際は2週間で終わることが
できました。
―2週間の間、レッスンはどうしていたのですか。
隣の控え室にピアノを移動してレッスンを続けました。工事の音がするので小さいお子さんは
集中できないので工事中はレッスンを行わず振り替えにするなどしましたが、結局穴はあけずに
すみました。最初は、工事 期間中はお休みする覚悟をしてましたから、これは本当に良かったと
思います。
工事が11月4日から18日まで、コンクールが22日に行われました。最後の練習は新しい防音室で
行うことができてとてもよかったです。きれいになったし、思い切り練習できると生徒みんなが
喜んでいました。
―工事後、管理組合との問題は解決しましたか。
はい。何しろ古いマンションですから、建物構造が防音設備の加重に耐えられるかどうか、
工事の前に図面 をもらって加重計算をしたり、承認をとらなければならなかったりと、工事の
前段階が結構大変でした。でもそのあたりは環境スペースの担当の方にお任せして、無事工事に進む
ことができました。そのあたり、とても頼もしくて、やはりここに決めてよかったと思いましたね。
その後の管理組合とへの説明なども私が同席せず、担当の方に全部お願いしてしまいました。
ぱっと動いて快くやっていただいたのでとても助かりました。こういうことは、第三者にお願いした
方が事務的に進んでいくのでうまくいきますね。
測定をきちんとしてくれたのも、とてもよかったと思います。工事前やスケルトンの状態の時、
そして工事後と、しっかりデータが出たので、胸を張って「こういう工事をしてこういう結果が
出ました」と報告することができました。
―環境スペースの防音工事は、ほかの方におすすめできますか。
おすすめできます。先日うちがすでに防音工事が終わったことを知らない方が、
「おすすめするところがあるわよ」と言ってきてくださったのですが、「うちが使ったところの方が
きっといいわよ、今度見せてあげる」と言いました(笑)
管理組合との折衝や音響測定のこともそうですが、環境スペースは防音工事そのものがやはり
しっかりとしていると思います。全体的な防音性能と、細かいところ、たとえばクーラーに
消音設備を入れたり、コンセントに鉛を入れたりなどの防音のノウハウも持っていて感心しました。
何よりも、「音に困っている」という問題を一緒に解決してくれたところがよかったです。
近隣とうまくやりながら、レッスンに集中できる環境ができて本当にうれしいです。
どうもありがとうございました。
吉野様、お忙しい中ありがとうございました。
※ 取材日時 2008年11月
一級建築士事務所登録 (登録番号 東京都知事登録 第49949号)
一般建設業許可取得 (許可番号 東京都知事許可 第122192号)
計量証明事業登録 (登録番号 東京都計量検定所 登録第1307号)