音楽ホール(フェリーチェ)の音響設計事例

音響設計事例

音楽ホール概要

お客様 フェリーチェピアノサロンスタジオ
所在地 埼玉県川口市芝2-3-11
カテゴリー 音楽ホール
部屋面積 94.64㎡<天井高4.8~5.2m>

工事種別

新築マンション併設の1F、RC構造

<基本コンセプト>

クラッシックを主目的とし、地域の方達が気軽に利用できる本格的な 音楽ホール。ベーゼンドルファ290インペリアルがを常設、弦楽器・管楽器・マリンバの演奏会を想定,残響豊かな室内音響を目指した。

<遮音性能>

室間遮音性能 D70
室内許容騒音レベル NC-25


fig1

室内音響設計

壁面は平行な対向面は避け、特徴的な木リブデザインはカラ-レーションが生じないように配慮し、天井は拡散形状・屏風折れを採用、音響障害を徹底的に排除している。間接照明の演出により軽やかな空間を考慮した。
アコーステックの澄んだ音色を求めるため、壁の剛性はもとより床下地の剛性は大引きのピッチも含めての考慮を行った。仕上げは、色彩的なイメージ性と木材の中でも硬質な無垢(20mm)のカリン材のフローリングを採用した。

基本室形の検討:概ね良好-fig1

残響時間-500Hz-0.8sec fig2


fig2


音響測定-fig3

容積 (V) 347.5 m3 表面積 (S) 317.6 ㎡
V/S 1.09
客席数 (N) 50 席 V/N 7.0
空席時
125 250 500 1k 2k 4k 8k
平均吸音率 .229 .210 .189 .152 .152 .145 .148
残響時間 0.68 0.75 0.79 1.00 0.97 1.02 0.99
着席時
平均吸音率 .232 .236 .222 .189 .195 .196 .201
残響時間 0.67 0.65 0.70 0.84 0.81 0.81 0.78

室内音響特性測定

施工後、当然ながら聴感上の確認を行います。部屋の響きは主観的な感覚に左右されます。
言葉としての評価だけでなく、物理的・数値的なデータにより、客観的な評価分析を行います。

測定理論
全指向性スピーカーより20Hz~20kHzの正弦波のスイープ音を出し、それを録音します。
「録音した音」から「元の正弦波スイープ音」を引くことにより、経路中でどのくらいの音が付加したかがわかります。(伝達関数)
録音データを「逆畳み込み演算」することにより「インパルス応答」に変換、次に「インパルス応答」からETCを作ります。(ETCは音響エネルギーの減少を時間軸で表したもの)
ETCはギザギザしているので、シュローダー積分でノイズを減らし、包括線を滑らかにします。
これを基に各種の分析を行います。


周波数別残響時間-fig4

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